俳句に興味深々な鬼糸巻マンタです
最近道を歩いていると、イルミネーションがあちらこちらに見えるようになりました。
夜になるのもあっというまなので、こうやってキラキラと光りがあるとただ真っ暗な道でないだけでなく、楽しい雰囲気になります。
少し大げさに言ってみれば、一年が無事に過ぎてよかったですねと音のしない小さな拍手のような感じにも見えます。
俳句のことを考える時間が以前よりかはだいぶ増えているので、ここではやはりイルミネーションの出てくる俳句なんてあるのかななど気になります。
イルミネーションが使われている素敵な俳句がささっと出てきたら、俳句についてよく親しんでいると言えるのでしょうが、そこはまだまだです。
冬になったので、冬の歳時記が手元にあってほしいのですが、たぶんまだ手に入れていないのです。
そもそも、イルミネーションが季語なのか、ただの季節感のある言葉なのかどうかがわかりません。
本の部厚さでいえば、歳時記に負けないぐらいのぶっとい俳句の本がちょうど、パソコンの横にあったのでそこに、イルミネーションがでてくるか見てみたいと思います。
山上樹実雄全句集です。
これは南風の九十周記念の記念作品として出版された全句集です。本屋さんで手に入れることができます
全句集のつくりはこんなふうになっています、前から読むと出された句集の順番に句が配列されていて、後ろから読むと季語で作品がまとめられています。
冬のところに、イルミネーションを探しましたが、イルミネーションが季語として使われているという作品は無いようです。
クリスマスとスケートというのが季語としてありました。
せっかくなのでクリスマスの季語のところに集められている作品から一つ。
樅の枝の差し出がましやクリスマス
山上樹実雄
『山上樹実雄全句集』より
樅の枝の形を考えてみました、もみの木はちょっと遠目にみると、枝が張り出しているところに特徴があるかなと思います。
張り出した部分があるので、そこに飾りを吊るしたり、イルミネーションを施したりして華やかさをだすのが定番のようになっていますが、枝ぶりによっては思いっきり飛び出したような形のものもあったかかもしれないですね。
いつもは樅の木なんてまったく関係のないところに、クリスマスの時にだけ大きな木が登場するのも見方によってはこんな時ばっかりねえ!という気持ちになるかもしれません
ちょっと違いますが、樅の木とにたような雰囲気の日本の飾りものには、門松かなと思います。
冬でも青々としています、飾りに赤い実や紅白のお花が組み合わさっていたり、華やかなところに共通点を感じます。
クリスマスの時期もお正月の時期も近いので、門松を早めに飾っておくというのも新年を迎える気持ちが高まって
いいかもしれません。
門松などのお正月の飾りは12月13日を過ぎたころから松の内まで飾ってもよいものだそうですが、
12月29日と12月31日は飾らないほうがよいそうです。
12月13日から飾ってしまったら、29日と31日はしまっておけばよいのでしょうか、、しっかりと
縁起を担ぎたい場合はもっと詳しく調べたいところです。
まあ、何も飾らなかったとしてもお掃除はいつもはしないところまでちょっと頑張って
スッキリとさせたいものです。
小雪に小さく弾きをり小夜曲
鬼糸巻マンタ
おまけ 今日の漢字は「木」「行」「人人」「足」に似た形が重なってできた
樅


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